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聞こえのニュース

*オーティコン補聴器(本社・神奈川県川崎市)は社会貢献活動の一環として、難聴者と健聴者、誰もが最上のクラシック音楽を楽しめる「みみともコンサート2018」の開催を決定。演奏者にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の前コンサートマスターであるダニエル・ゲーデ氏率いる「ウィーン・ピアノ四重奏団」を迎え、11月2日(金)に東京・銀座の王子ホール(東京都中央区銀座4-7-5)で行われる。入場料・全席無料。完全招待制。応募者の中から抽選で招待。応募資格・ 「開催の主旨」に賛同する全ての人。応募期間・2018年9月30日(日)当日消印有効。応募方法・官製はがきに①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤電話番号⑥希望参加人数(最大4名まで)⑦応募動機を記入の上、郵送。補聴器、人工内耳、車いすの人はその旨を記入すること。2018年9月1日時宝光学新聞

*オーティオン補聴器(木下プレジデント)は、聴覚障害者の案内により、音のない世界で言葉の壁を越えた対話を楽しむエンターテイメント「ダイアログ・イン・サイレンス」に協賛している。1998年にドイツで開催されて以来、フランス、イスラエル、メキシコ、トルコ、中国などで開催されこれまで約100万人以上が体験。昨年初めて日本で開催され約3500名が参加した。7月29日から8月26日まで新宿ルミネゼロで開催。参加費(事前予約制) 2018年8月1日時宝光学新聞

*高齢者・難聴向けに福祉サービスガイドブック好評のため増刷 一般の書店では販売していないため申し込みが必要①住所②氏名③電話番号④希望冊数を明記の上メール(zennancho@zenancho.or.jp)またはFAX(03-3354-0046)にて「福祉サービスガイドブック」購入希望と連絡を。詳細については全難聴公式サイトに掲載 2018年7月15日時宝光学新聞

*日本耳鼻咽喉科学会の報告より、おたふくかぜ(ムンプス、流行性耳下腺炎)で2015年2016年の2年間で合併症の難聴と診断された人が少なくとも300人いるとのことです。ワクチンは任意接種となりますので、注意が必要です。2017年9月5日朝日デジタル

*おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)で2年間に難聴が336人も報告される。日本耳鼻咽喉科学会としてはワクチン定期化を要望。産経ニュース

 


 「補聴器専門家」として親切にガイドします
難聴で当院を受診された方で、どう見てもよい耳に、高額の補聴器をつけられている方がいらっしゃって驚きました。笑い話のようですが、本当の話です。
素人の店員さんしかいない補聴器取扱店で補聴器を買うと、このように聴力に問題のない耳に補聴器をつけてしまうなんてことも、しばしば起きるようです。

補聴器は資格がなくても、メガネ店や電器店などで普通の人が売ってもよいとされている商品です。ですから、話を聞きながら勧めてくれる店員さんの経験値も、店舗の形態もさまざまです。
つまり、補聴器は買い手の側が気をつけないと、たいへんな目に遭うかもしれない高額な買い物なのです。
そこで初めて補聴器購入を考える方のために、補聴器の特許を持つ研究者として、耳鼻咽喉科学会認定の補聴器相談医として、補聴器適合検査施設院長として、銀座・築地地域のみなさまに、望ましい補聴器の探し方をガイドしたいと思います。

トピックス

  • 小さくてお高い補聴器の性能は? 

      補聴器を作るときにいちばん大切なこと、それは会話するときに不快感のない補聴器を作ることです。 補聴器には、デジタルやアナログなどいろいろな種類があるように見えますが、基本的な機能は「音を大きくすること」で、それ以上の機能はありません。大切なのは、補聴器を使うことによって、ご本人が周囲の人と快適にコミュニケーションできるようになるかどうかなのです。メガネの場合はかければよいだけですが、補聴器の場合は、耳の中には神経の回路がいくつもつながっているため、ぴったり合っていなければとても不快感を感じやすい機器といえます。
     
     ではどうすれば補聴器による不快感を減らせるのでしょうか? それは、補聴器のスピーカーとしての音質を良くすればよいのです。「音質」の良い理想的な補聴器というのは、ベートーベンが使っていたようなラッパ型の大きな補聴器です。ところが最近の補聴器は、小さくすることに必死になっているように思います。しかし本体が小さくなれば必然的にスピーカーも小さくなるので、音質はどんどん悪くなってしまいます。それなのに小さな補聴器ほど値段が高いという傾向があります。矛盾しています。
     有名な俳優さんを使って宣伝している補聴器は余計に高くなりますし、デパートの貴金属売り場で売っていればやはり値段は高くなります。ですから補聴器の値段と性能は決して比例するものではありません。少なくとも、「小さくて金額の高い補聴器のほうが良いだろう」という思い込みは改めた方がよいかもしれません。
  • 自分にいちばん合った補聴器を見つける旅

     当院は医療機関ですから、「その人にとって一番良い補聴器を探し出すこと」をいつも考えています。自分にいちばん合った補聴器を見つけるためにはどうすればよいでしょうか。それは色々な種類の補聴器を何度も試して地道に近づいていく以外の方法はありません。もし補聴器を買いに行っていろいろ試させてくれる取扱店であれば、そのお店は良いお店です。金額としては、耳穴型であれば20万円前後、耳掛け型であれば15万円前後が標準的な値段だと思います。 そして片方の耳から試されることをお勧めします。補聴器は、確かに両耳にかけるべきものではありますが、片耳にかけるだけでその人が快適に感じるのであれば、納得できる使い心地であれば、それで良いのです。
     初めから両耳の補聴器を得るのはおかしなことだと思います。意外な落とし穴もあります。実は補聴器を使う人にとって一番問題になってくるのは、補聴器の電池の交換の手間です。老眼の方にとっては、補聴器の小さな電池の入れ替え作業はとても大変なことです。そこはよく考えて補聴器を選ぶ必要があります。ですから、その人に合った使い方、その人に合った大きさは、みなさんそれぞれ違うわけです。 一見、補聴器のような「集音器」「助聴器」と呼ばれるタイプは安く売られていますが、このタイプのモノは当然補聴器と比べれば機能は低いですし、電池代が非常に高くつくようです。きちんとした補聴器を作った方が結局は経済的に安くすむでしょう。

     よく、「補聴器を2つ以上買えば安くなる」とか「ひとつオマケします」といった売り方をしている店もありますが、それもおかしいと思います。耳の構造は、右耳と左耳がつながっているわけではありませんから、右と左で性能やメーカーが違う補聴器を使用して問題はありません。その人の耳にぴったり合った補聴器を探すべきなのです。だからこそ、少しずつ、いろいろな補聴器を、片耳から試させてくれる。ご本人にあった補聴器を探すお手伝いをきちんとしてくれる店で補聴器をじっくり選ぶことがとても重要なのです。

  • 医師に補聴器の相談をすると何が違うのか

     一番望ましいのは、お医者さん、それも耳鼻科の医師が担当してくれるところで買うことが望ましいでしょう。補聴器選定のために最高の知見を持っている医師が補聴器選びのお手伝いをすると、よいことがいくつもあります。医師であれば、まず第一に「その人の耳の調子がなぜ悪いのか」を考えます。単なる老年性難聴なのか、それとも中耳炎などの耳の病気が原因なのか、実はもっと重篤な病気が隠れているのか、きちんした診断をもとに選ぶことができます。外耳道は人によって形がずいぶん違います。耳鼻咽喉科の専門医であれば、鼓膜の奥まできれいに掃除して、耳の中のすべての状況を把握してから、その人の耳の形態に合った、最適な補聴器を処方することができます。

     居住している地域によっては、自治体が補聴器購入に補助金を出しているケースがあります。東京都中央区の区民に対しては、難聴に対する補聴器の購入について補助金が支給されます。医師は地域のコミュニティーに属しているので、補助金についてはよく把握していますからきちんと案内することができるでしょう。

     もちろん慶友銀座クリニックでも毎週水曜日午前中と金曜日午前中「補聴器専門外来」の時間に、みなさまの補聴器選びのお手伝いをさせていただいております。あなたに最適な補聴器を選ぶために、ぜひ当院にお越しいただければ幸いです。